一般眼科OPHTHALMOLOGY
目に違和感や不調を感じたら、まずはお気軽にご来院ください。
ドライアイ
主な症状 |
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ドライアイには大きく分けて4種類あります。
そのタイプにより治療法が異なります。多くの方は複数のタイプが重なってドライアイになります。
1.涙の量の異常(涙液分泌減少型ドライアイ)
目は刺激を受けたり乾燥すると、反射的に涙を流して涙の膜を安定させようとします。正常な状態だと一時的に目が乾いても、すぐに目が潤いますが、涙液分泌減少型ドライアイでは、目が乾いても(刺激をうけても)十分な涙が分泌されずドライアイを生じます。
- 主な原因
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- 加齢
- 抗うつ薬、尿失禁治療薬などの抗コリン薬の常用
- 糖尿病性網膜症(重症の場合、涙液の反射性分泌機能が低下)
- ストレス
- レーシック手術後など
※シェーグレン症候群の眼症状もこのタイプに含まれます。
2.涙の質の異常(涙液蒸発亢進型ドライアイ)
涙の3層構造のうち99%が水分ですが、その水分が蒸発しないように表面に油の層がのっています。その油を分泌しているのがマイボーム腺ですなんらかの原因でマイボーム腺の機能が低下してしまう病気をマイボーム腺機能不全(MGD)といいます。マイボーム腺機能不全にともなう「涙のあぶらが足りないタイプ」のドライアイが、ドライアイ全体の8割以上を占めています。
3.涙の質の異常(角膜表面の水濡れ性の異常) BUT短縮型ドライアイ
角膜表面の「水濡れ性」を保つ働きをもつ膜型ムチンの機能が低下していると推測されています。涙は分泌されていても目の表面で涙の膜が安定せず、5秒以内に涙が乾いてしまう状態です。最近、パソコンなどの作業が多い事務職やコンタクトレンズを装用している方を中心にこのタイプのドライアイが増えています。
- 治療法
4.瞬目時の摩擦亢進(摩擦亢進型ドライアイ)
角膜表面の「水濡れ性」を保つ働きをもつ膜型ムチンの機能が低下していると推測されています。涙は分泌されていても目の表面で涙の膜が安定せず、5秒以内に涙が乾いてしまう状態です。最近、パソコンなどの作業が多い事務職やコンタクトレンズを装用している方を中心にこのタイプのドライアイが増えています。瞬目時の摩擦で痛みを感じることもあり、ひどく悩まされる患者も少なくありません。
検査 |
アイドラ検査 ドライアイの原因やタイプを詳しく検査・分類することができる最新のドライアイ検査装置アイドラを導入しました! |
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主な治療法 |
点眼治療 定期的な点眼で、症状の改善を促します。 キープティア(コラーゲン製涙点プラグ) 点眼のみでは症状のコントロールが難しい方、固体プラグを留置することに抵抗がある方向けの治療です。痛み・異物感がなく、即効性のある改善が見込めることが最大のメリットです。 涙点プラグ挿入術(スパーフレックスプラグ) 点眼・コラーゲンの充填では症状が改善されない重度のドライアイの方向けの治療です。 IPL治療「アクアセル」 IPL(インテンスパルスライト)とは、「医療用の特殊な光」のことで、このIPLを用いてニキビ・シミなどの肌トラブルの治療や脱毛など、十数年前から皮膚科や美容皮膚科で使用されています。近年、ドライアイやその他の慢性的なまぶたの病気に有効な、新しい治療法としてIPL治療が注目を集めています。
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アレルギー性結膜炎
主な症状 |
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考えられる原因 |
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検査 |
イムノキャップラピッド(アレルゲン検出) アレルギー性結膜炎の主な原因となる8項目のアレルゲンを調べる検査です。 |
主な治療法 |
薬物療法 抗アレルギー点眼薬、ステロイド点眼薬、免疫抑制点眼薬、内服薬など。 |
はやり目
(流行性結膜炎・咽頭結膜熱)
主な症状 |
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検査 |
アデノウイルス迅速検査 |
主な治療法 |
アデノウイルスに有効な抗ウイルス薬はありません。 |
注意事項 |
流行角結膜炎や咽頭結膜熱は学校保健安全法で学校感染症に指定されています。 |
飛蚊症
考えられる原因 |
生理的飛蚊症 硝子体(しょうしたい)が年齢により濁るためにおこります。 病的飛蚊症 網膜剥離、網膜裂孔、硝子体出血、ぶどう膜炎などの疾患により付随して起こる飛蚊症です。手術や処置などの早期治療を行わないと失明する恐れもあります。 |
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検査 |
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主な治療法 |
生理的な飛蚊症の場合は、特に治療はありません。 |
網膜剥離・網膜裂孔
主な症状 |
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考えられる原因 |
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検査 |
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主な治療法 |
レーザー治療(網膜光凝固術) 網膜裂孔や最小限の網膜剥離では同日速やかにレーザー治療を行います。 硝子体手術 進展した網膜剥離では入院、手術が必要になります。連携病院に紹介しています。 |
糖尿病網膜症
主な症状 |
初期(単純網膜症) まだ自覚症状がみられません。しかし、目の中の血管の状態をみると、小さな出血など、少しずつ異常があらわれています。 中期(前増殖網膜症) 視界がかすむなどの症状が感じられます。 末期(増殖網膜症) 視力低下や飛蚊症が起こり、さらには失明に至ることもあります。 |
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検査 |
糖尿病の方は少なくとも半年に1回の診察をお勧めしています。 |
主な治療法 |
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加齢黄斑変性
主な症状 |
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分類 |
萎縮型(いしゅくがた) 黄斑の組織が年をとるにつれて萎縮してくるものです。 滲出型(しんしゅつがた) 新生血管と言われる異常な血管が発生し、網膜色素上皮の下や網膜と網膜色素上皮の間に入り込んで広がってしまい、網膜にゆがみが生じ視力障害を起こします。 |
検査 |
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検査 |
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斜視・複視
先天性の原因 |
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後天性の原因 |
外眼筋の異常 外傷や内科的な病気が原因で外眼筋の動きが悪くなります。状態によっては眼球周囲のMRIや内科的な検査が必要になります。 脳の異常 脳梗塞、脳腫瘍などで脳に障害が起きると眼球を動かす指令自体が出ません。急激に発症することが多く、生命に関わる場合もあり、頭部MRIなどの精査が必要です。 神経の異常 糖尿病、高血圧、動脈硬化などで神経がダメージを受けると脳からの指令が外眼筋に伝わりません。神経のダメージは多くの場合半年ほどで自然回復し、症状も軽快します。 |
治療 |
原因の特定は難しいこともありますが、原因疾患の治療を優先します。後天性の場合、治療や時間の経過と共に回復することも多く、半年ほどは保存的に経過を見ますが、自然に回復し ない場合は斜視の手術を行う場合もあります。回復期に複視で日常生活に支障が出ている場合や、斜視が固定していても手術治療を希望されない場合はプリズム眼鏡の処方などで対応します。 |